第23回 冬場の温度差に気を付けましょう

<第23回> 2019年2月5日 I.S

 一年の中でも特に寒い季節になりました。この時期に気を付けたい、「ヒートショック」についてご存知でしょうか?

 ヒートショックとは、急激な温度変化により血圧が大きく変動することで起こる健康被害のことです。関連する主な疾患として、心筋梗塞、脳梗塞、脳内出血などが知られています。
 特に高齢の方や、糖尿病、高血圧、脂質異常症などの生活習慣病がある方など、血圧が変動しやすい要因を抱えている方は、ヒートショックを起こすリスクが高いといえます。

 冬場は屋内でも浴室、トイレ、廊下など部屋によって温度差が生じやすいため、特に注意が必要です。今回は、屋内でのヒートショックを防ぐための対策を、いくつかご紹介します。


1.冷えを感じやすい場所は暖める
 トイレや脱衣所など冷気がこもる場所は、ドアを開けて温かい部屋の空気を送るか、ヒーターなどを使って暖めましょう。
 浴室内は、浴槽にお湯を張る、熱めのシャワーを回しかけるなどの工夫により、浴室暖房がなくても温めることができます。

2.身体の温度変化を少なくする
 入浴時には熱いお湯に突然つかることは避けましょう。まずかけ湯をし、41℃以下のぬるめのお湯にゆっくり浸かることで、血圧の変化が緩やかになります。また、血圧が変動しやすい食後すぐや飲酒時の入浴は控えましょう。
 脱衣所が寒い場合には、肌着や下着の着替えを浴室内で行うことも効果的です。

3.冷え込みやすい時間帯を避ける
 日没から深夜にかけて、寒暖差はどんどん広がります。冷え込む深夜の入浴などは避けて早めの時間に済ませるよう、生活時間帯を見直すこともひとつの対策です。

4.万が一に備えて、家族からの声掛けを
 急激な血圧変動は、時にめまいや失神を引き起こします。特に浴槽で失神した場合、そのまま溺れてしまう危険もあります。万が一の場合に発見が遅れないよう、入浴やトイレで一人になる時間も、こまめに家族と声を掛け合うとより安心です。一人暮らしの場合は、体調が優れないときは入浴を控えるか、シャワーで済ませるなどの対策を検討しましょう。

 寒さが厳しい季節もあと少しです。手近な予防対策から取り入れ、安全で快適に冬を乗り切りましょう。