生理検査センター部長 教授 安田 聡

生理検査センターのホームページにお越しいただき有り難うございます。
当センターは、平成24年8月より稼働した組織です。スタッフは、生理検査センター部長以下、部門アドバイザーを含め医師22名と、看護師1名、臨床検査技師36名が所属しています。
生理検査センターは、以下の4つの専門部門により構成されており、それぞれが高度で多様な検査ニーズに対応しています。
(1)肺・循環機能検査部門
心電図、ホルター心電図、呼吸機能検査、ABI、アプノモニターなどの検査を担当し、術前スクリーニングから精密検査まで幅広く対応しています。また、治験(臨床試験)への協力体制も整備しており、心電図および呼吸機能検査の受け入れ件数は年々増加しています。
(2)超音波検査部門
心臓、腹部、血管(頸動脈、腎動脈、下肢動静脈、シャント)および体表(関節、甲状腺、耳下腺、顎下腺)などのルーチン検査に加えて、術中エコーなど各診療科からの依頼にも柔軟かつ迅速に対応しています。
(3)脳・神経機能検査部門
脳波検査、長時間脳波ビデオ同時記録、末梢神経伝導検査、誘発電位検査、術中モニタリングなどの神経生理学的検査を担当しています。近年では救命救急センターや手術室からの依頼が増加しており、今後は24時間365日体制の構築が喫緊の課題となっています。
(4)感覚器・特殊検査(バスキュラーラボ)部門
嗅覚、電気味覚、耳管機能、平衡機能、聴力などの感覚機能検査に加え、血管内皮機能検査(FMD)、皮膚組織潅流圧検査(SPP)、空気容積脈波検査(APG)、痛覚・知覚検査(ペインビジョン)など、大学病院ならではの高度で専門的な検査を数多く実施しています。
生理検査センターでは、すべての患者さんに高品質な医療サービスを提供するために、各スタッフが専門職としてのキャリアを高めつつ、臨床・教育・研究の三位一体となった活動を推進しています。今後も高度医療を支える中核部門として、継続的な発展を目指してまいります。
生理検査センター技師長 三木 俊

臨床・教育・研究の充実した組織を目指して!
生理検査部門は、平成24年(2012)8月1日に検査部より独立した組織で、令和4年8月で10年が経ちました。発足当初は25名の職員で施行していましたが、多くの業務拡大と業務改善、教育体制の充実、研究拡大を行い、現在では生理検査センター部長の中里信和教授、副部長の山内大輔准教授、各診療科から部門アドバイザー15名の医師と36名の臨床検査技師が生理検査の運営に携わっています。
発足からの業績は、臨床・研究・教育の全てにおいて右肩上がりに伸びており、院内の様々な分野で貢献しています。昨今の新型コロナウィルス感染症に対しても日々変化する状況下でも柔軟に対応し、新たな業務体制の確立に向けて尽力しています。
研究については、治験業務や各診療科との共同研究、独自の臨床研究、働きながら大学院進学など様々な研究活動に従事しており、本人のヤル気次第で可能性は無限大です。熱意のある人たちが集まることを期待しています。
教育については、生理検査の全ての教育プログラム作成や外部研修プログラム、今年度から開始している教育ビデオ作成など、日々進化する医療やITに対応できる発展する教育体制の確立を目指しています。
今後も患者さんに必要な医療を提供するために、チーム医療の一端を担う検査技師として何ができるかを考えながら発展する生理検査部門を構築し、診療に役立つ正確で質の高い検査を提供していきます。
Evolution&Accountability