第107回 顔面神経麻痺になるとどうなるのか《体験談》

<第107回 2026年9月11日 M.M

私は去年の7月末に左顔面神経麻痺になりました。ここで体験談として1年間の経過をご紹介したいと思います。
それは突然何の予兆もなくやってきました。朝起きると目が閉じにくく、歯磨きをすると左口角から水が溢れてくるという症状があり、脳梗塞が頭をよぎりましたが手足に麻痺はなく、ネット検索すると顔面神経麻痺という病名が出てきました。顔面神経に炎症が起きることで顔面神経麻痺が起こる症状で、なるべく早く耳鼻科を受診することが推奨されていました。そこで私はすぐに耳鼻科を受診し、医師から抗ウイルス薬、ステロイド等が処方され、1週間後にまた受診することになりました。その後、医師から「1週間は薬を飲んでも悪化する」と言われた通りに悪化し、目は閉じることが全くできずラップで目の乾燥やゴミが入るのを防ぎ、口は閉じないので手で口を押さえながら食事をする生活となりました。1週間後、再診すると医師から「重症だからすぐに入院が必要だ」と言われ、そのまま入院し、ステロイドを最大量投与する事になりました。それでも明らかな改善はありませんでした。顔面神経麻痺は神経が破壊されしまった状態であるため、新たに神経が育つまで時間がかかります。3~6ヶ月を要することをネットなどから知り、焦らず、マッサージとリハビリをしていくことが大事だと思いました。また顔面を加温して顔の筋肉をほぐすことも効果的ということを知り、出来る範囲で行いました。それから1年は筋肉の拘縮と病的共同運動が毎日変化し、自分でも何がどうなっているのか分からない状態でした。神経の発達は1年で落ち着いてしまうため、これからは今までのような変化はなくなるようです。今は筋肉の拘縮が強いため、それを和らげるボトックス治療を行っています。医師からは「顔面を緩めなさい」と受診の度に言われ、筋肉を弛緩させることがどれだけ大事なのかを考えさせられた一年でした。