第57回 機器の点検は必要?

<第57回> 2022年4月4日 KY

春の暖かい日ざしがうれしい季節となりました。そろそろ桜の便りが聞こえて来そうですね。コロナ禍となり3度目の春、残念ながら以前のようなお花見は今年も無理そうですが、皆さんはどんなお花見をしますか?

さて、当センターでは検査のためにたくさんの機器を使用しています。心電図、肺機能、超音波、血圧脈波、脳波計などなど。その数はおよそ30種類100台以上になります。今回は機器点検についてお話したいと思います。
当センターでは毎日使用前、使用後はもちろん、週に一度、月に一度と定期的に機器点検を行っています。また年に一度は年次点検、機器間差確認を行います。ここで“機器間差(キキカンサ)”って何?と思った方もいらっしゃるかも知れませんね。例えば、心電図検査をするとしましょう。心電計はA社製αとβ、B社製γの3台あるとします。この3台いずれを使用しても同じ結果でなければなりません。そのために、心電図の波形を出すシミュレーターを使用してそれぞれの心電計で記録を行い、同じ結果であることを確かめます。機器間差確認とは同一項目であれば、どの機器を使用しても同じ結果であること、互換性を確かめることです。
生理検査の機器は直接患者さんに触れるものがほとんどです。安全かつ安心して検査を受けて頂くため、また正確な結果を提供するため、また機器の不具合によって患者さんにご迷惑をおかけしないようにするために機器点検は必要不可欠です。少しでもいつもと違うなと思ったときはスタッフ間で情報を共有し、必要であればメーカーに見てもらい修理をお願いすることもあります。
当センターで使用している機器はいずれも定期点検や機器間差を行っておりますのでご安心ください。ただし、場合によっては主治医の意向等で機器を限定しての検査となる場合もありますのでご了承下さい。

最後に余談ですが、昨年末から自宅のオーブンレンジの調子が悪く、電子レンジ使用時に“ゴーー”と異音が鳴り響いています。ちょっと叩いてみたりしましたが全く変化ありません。このままだと突然使えなくなって、日常生活に支障を来たしそうです。どうやら自宅での点検も必要そうですね。