第92回 入浴のすすめ

<第92回> 2025年3月25日 A.O

寒さが和らぎ、春に近づいてきました。皆さんいかがお過ごしでしょうか。

寒い季節には身体が温まるお風呂に入りたくなりますよね。ですが、春になると暖かくなり、湯船につかる機会が少なくなるのではないでしょうか。湯船につかると身体が温まりますが、季節によっては温まりすぎて、逆に暑苦しく感じることもあると思います。しかし、入浴には身体を温める以外にも効果があり、決して寒い季節だけのものとはいえません。
今回は湯船につかることで得られる作用とそれぞれの効果についてお話しします。

湯船につかることで働く作用が3つあります。
1つめは温熱作用です。お湯につかることで血管が広がって血行が良くなり、温かい血液が全身を巡って、身体の芯まで温まることができます。入浴によって深部体温を上げると、入浴後に体温が下がり、睡眠の質向上も期待できます。
2つめは水圧作用です。身体に水圧がかかると、血管や内臓が影響を受けて血液やリンパの流れが良くなり、むくみの解消にもつながります。
3つ目は浮力作用です。お湯の中で浮力が働いて、筋肉や関節への負担が軽くなるため、脳への刺激も少なくなり、リラックスできます。

以上の作用を効率的に得るには、40℃くらいのお湯に、10~15分を目安に肩までつかる、「全身浴」がおすすめのようです。
他の入浴方法では効果がないというわけではありません。半身浴や長風呂などの入浴方法にもよい点はありますが、効果的に作用を得たい方は全身浴をするとよいかもしれませんね。

お風呂に入ることが面倒な日も、気温が高くて湯船につかる気分では無い日もあると思います。しかし、湯船につかると様々な効果が得られるため、シャワーだけで済ませるのではなく、たまには入浴することをおすすめします。
みなさん、今日は湯船につかってみませんか?


参考
アース製薬 お風呂なび
https://www.earth.jp/ofuro/index.html
2025年2月17日参照