第24回 日頃から耳を大切に

<第24回> 2019年3月5日 S.S

 去る3月3日ですが、この日は「耳の日」とされています。
 何故、「耳の日」が3月3日になったのか・・・。ただ単に3月3日の「3」を「み」と読んで「みみ」と語呂あわせで決められた、また「3」という数字が耳の形に似ているからと思われている方も多いのではないでしょうか。
 その他にも3月3日が「耳の日」になった理由があるのをご存知でしょうか。それは、電話機の発明者であり、ろう教育者であったグラハム・ベルの誕生日でもあったからです。

 ちなみに世界保健機構(WHO)も3月3日は国際耳の日『World Hearing Day』(ワールド・ヒアリング・デー)と制定しています。WHOが2018年2月に公表したレポートでは、推定値として全世界で約4億6600万人が聴覚障害を抱えていると報告しています。また、難聴を抱える人々の人口は、世界的な人口増加と高齢化に伴い、今後も急速なペースで増加するであろうと示唆しています。

 「耳の日」は難聴と言語障害をもつ方々の悩みを少しでも解決したいという、社会福祉への願いから始められたもので、日本耳鼻咽喉科学会の提案により、昭和31年に制定されました。日本耳鼻咽喉科学会では毎年「耳の日」に、都道府県ごとに、難聴で悩んでいる方々の相談や、一般の方々にも耳の病気のことや、健康な耳の大切さを知ってもらうためのイベントを行っています。イベントに参加することによって、自身の耳を意識する良いきっかけになるかもしれません。