第4回 知っていますか? 高血圧の日

<第4回> 2017年7月19日 三木未佳

 高血圧は、日本人の三大死因のうち、脳卒中、心臓病など、生命に関わる病気を引き起こす最も主要なリスクです。現在、日本における高血圧患者は4,300万人と推定されていて、国民の3人に1人は高血圧であると言われています。しかし、高血圧は、自覚症状がないために、実際に治療を受けているのはわずか2割ほどしかいません。「歳をとれば高くなるのは当たり前」「薬なんて飲みたくない!」という認識の方もいます。
 そこで、日本高血圧学会が、高血圧に関する啓蒙活動を行うため、日本高血圧協会とともに、毎年5月17日を「高血圧の日」と制定し、日本記念日協会により、認定登録されました。

 また、昨年(2016年)から、日本高血圧学会と日本循環器病予防学会が共同で、「高血圧・循環器病予防療養指導士」という指導士の認定制度を設けました。この制度は、循環器病の主な原因である高血圧等の生活習慣病の改善・予防およびその他の危険因子の管理に関する療養指導を行うため、専門的知識および技術を有する職種の資質向上を図ることを目的として発足したものです。保健師、看護師、薬剤師、管理栄養士、理学療法士、心理士、臨床検査技師、健康運動指導士などのコメディカルが指導士として、共通の認識を持って、確かな知識と経験に基づき、助言・指導ができる専門家として、医師ともに予防、治療にあたっていくことが期待されています。

 私は、今年3月、「第2回高血圧・循環器病予防療養指導士」の認定試験を受験しました。
 第1回の合格者は54名。その中で臨床検査技師は6名でした。検査の視点からだけではなく、その人に合わせた生活習慣の改善に関することを学び、自分の生活習慣も見直しつつ、指導士の試験を受け、合格することができました。今年の9月からは、正式に高血圧・循環器予防療養指導士として患者さんへの助言・指導ができる臨床検査技師として貢献していきたいと考えています。


高血圧へ興味のある方は是非!日本高血圧学会のホームページをご覧ください。
日本高血圧学会:http://www.jpnsh.jp/
高血圧・循環器予防療養指導士:http://www.jpnsh.jp/sidousi/about.html