第60回 低気圧にご用心

<第60回> 2022年7月6日 MS

梅雨も本格化してきましたね。仙台は例年7月末くらいまで梅雨が続きます。
この時期、頭痛や倦怠感、眠気などの不調を感じる方も多いのではないでしょうか。
天気によって引き起こされる体調不良は「気象病」と呼ばれ、気圧変化により自律神経バランスが乱れることで生じます。

気圧の変化を感じ取るセンサーは耳の奥にある「内耳」という器官です。自律神経には活動の神経である「交感神経」とリラックスの神経である「副交感神経」があります。交感神経が優位になりすぎると脳の血管が収縮し、痛みを知覚する神経を刺激することで頭痛が起こります。反対に副交感神経が優位になりすぎるとだるさやめまい、気分の落ち込みを感じます。

上記の症状を感じたら、
・朝食をしっかり摂る
・ストレッチなど軽めの運動をする
・十分に睡眠をとる
など、体を休めることが大事です。

しかし、実際には仕事中や外出時に上記の症状に悩まされることも多いと思います。
そのようなときは、
・早めに頭痛薬を飲む
・首、肩を回して血流をよくする
・体を温める or 冷やす
・耳をマッサージする(下記URL参照)
などの応急処置を行いましょう。

また、気圧予報アプリなどで自分の体調を記録すると、どのようなときに体調不良が起こりやすいか(気圧が下がるときに体調不良になる人もいれば上がるときに不調を感じる人もいます)がわかるので対策も取りやすいのではないでしょうか。

この時期は低気圧だけでなく台風による急激な気圧変動や湿度、寒暖差などからだはたくさんのストレスに晒されています。梅雨明けにより暑さが本格化すると、今度は夏バテになってしまう可能性もありますので梅雨の不調は梅雨のうちに解消して夏本番に備えましょう!


(参考)1分でできる!「くるくる耳マッサージ」