<第97回> 2025年11月27日 MS
みなさんは、ぎっくり腰を経験したことはありますか?
寒さが深まるこの季節は、ぎっくり腰が増える時期と言われています。ぎっくり腰は医療用語では「急性腰痛症」といい、重い物を持ち上げたときだけでなく、くしゃみや前かがみの動作など、ちょっとしたきっかけで起こることがあります。ちなみに欧米ではその突然の激しい痛みから「魔女の一撃」とも呼ばれているそうです。
腰は上半身を支える重要な部分で、筋肉・靭帯・関節が複雑に働いています。冬は寒さで筋肉がこわばり、血流も悪くなるため負担がかかりやすく、わずかな動作でも痛みが生じやすくなります。
痛みが出た直後は、まず無理に動かさず、患部を冷やして炎症を落ち着かせましょう。数日経って痛みが和らいできたら、今度は軽く温めて血流をよくすると回復の助けになります。ただ、強い痛みが続く場合や足にしびれが出る場合は、別の病気が隠れていることもあるので、病院に相談してください。
予防には、こまめに姿勢を変えることや、軽いストレッチで体をほぐすことが効果的です。重い荷物を持つときは膝を曲げ、腰だけに負担をかけないようにしましょう。
寒い季節を、腰にやさしく乗り切りたいですね。
参考
大正健康ナビ
https://www.taisho-kenko.com/disease/617/
(2025/11/14参照)

