第36回 納豆でつくる素敵な食生活

<第36回> 2020年3月9日 久保 知里

みなさん、納豆は好きですか?
私は大好きです。
納豆は日本だけではなく、世界各地で作られています。
中国では「トウシ」、タイは「トアナウ」、ミャンマーでは「ペーポー」、アフリカでは「ダワダワ」と呼ばれています。
ただし、これらは日本で食べられているようなネバネバ納豆ではありません。主に調味料や保存食にして食べられているようです。
今月のコラムでは納豆の栄養価についてご紹介します。


納豆1パックにどれくらいの栄養素が含まれているのか、他の食材と比較してみましょう。
タンパク質 牛肩ロース45g分
カリウム トマト3/5缶分
鉄分 牛レバー40g分
食物繊維 にんじん1/2本分
この他にもカルシウムや各種ビタミンが含まれています。
さらにコレステロール0、毎日の食卓にとっておきの一品ですね。

そして納豆のねばねばの正体はグルタミン酸とフラクタンという糖の一種です。
糸をひくのは、うまみ成分であるグルタミン酸が折りたたまれてつながっているためと言われています。
この納豆の糸が切れるタイミング、424回混ぜると美味しくなる…と聞いたことがありますが、気づけば15回ほど混ぜると私の胃の中に入ってしまいます。


美味しい納豆ですが、ワーファリンを服用している方は要注意です。
この薬剤はビタミンKと競合することにより凝固能を阻害し、血栓を予防する効果を持っています。
納豆に多量に含まれるビタミンKが、ワーファリンの薬効を弱めてしまいます。


栄養たっぷりの納豆、薬味はしそや梅干しの他に赤味噌やオリーブオイルの変わり種も楽しめます。私の最近のお気に入りは、アボカド納豆です。

今日の夜ご飯に納豆を一品、いかがでしょうか。

参考
NST栄養ひろば https://www.hosp.tohoku.ac.jp/pc/img/tyuuou/hiroba03.pdf
タカノフーズ株式会社 http://takanofoods.co.jp/