第80回 心も身体も健康に

<第80回> 2024年3月18日 W.K

日ごとに春らしくなってきましたが、皆さんいかがお過ごしでしょうか。
私は先日、草津温泉に行ってきました。環境省が2016年に調べたデータによると、日本には計3000を超える温泉地があり、その規模は世界有数であるとのことです。そんな温泉には健康に良いと言われていることがたくさんあります。

1つ目は温熱効果です。温泉につかると、体が温まり血管が拡張し血の巡りがよくなるため、酸素や栄養を含んだ新鮮な血液が全身に行きわたりやすくなります。さらに、血液中の老廃物や二酸化炭素を運ぶ機能が活発化すると新陳代謝がよくなって、体内の不要物質の排泄が促されます。疲労物質である乳酸も排出されるため、疲労回復の効果も期待できます。
2つ目は水圧効果です。湯船につかったとき、体の表面が静水圧という水による圧力を受けることで、全身に圧力がかかり、自然と緩やかなマッサージ効果を受けることができます。
3つ目は浮力効果です。温泉につかると浮力によって体重が軽く感じられます。温泉に首まで浸かったとき、体重は約10分の1にまで減少し、全身を支えていた関節や筋肉にかかっていた負担が小さくなり、全身をリラックスさせることができます。

さらに温泉には高血圧、高脂血症、うつ病、慢性肝炎、気管支喘息の予防効果、動脈硬化の伸展抑止効果、慢性疼痛緩和効果、心機能の改善効果、体細胞の抗老化促進効果があるということも報告されています。

温泉には他にもたくさんの効果があると言われています。皆さんも温泉に行ってみてはいかがでしょうか。

引用元
・政府広報オンライン:温泉大国・日本の名湯
・厚生労働科学研究成果データベース:温泉利用が健康づくりにもたらす総合的効果について
・日本温泉科学会:温泉の医学的効果とその科学的根拠