第64回 手話のちょっとしたお話

<第64回> 2022年11月8日 N.S

コロナ禍で話題になったものの一つに、「手話」があります。手話とは、手や指の動きを中心として、頭、表情、口、上体などの動きによって表現され、視覚によって理解される聴覚障害者の言語と定義されています。テレビを見ていると、何かの会見を行っている人の隣で、手話通訳の方が会見内容を通訳している姿を目にします。この手話通訳者に、二つのタイプがあるとご存じでしたか?
手話通訳と聞くと、耳が聞こえる方のイメージが強いと思いますが、実はろう者の通訳の方がいらっしゃいます。では、どのようにろうの方が通訳を行っているのでしょうか?ろうの方が行う場合、耳の聞こえる手話通訳者(フィーダー)が音声を手話に変換します。ろう通訳者はフィーダーの手話をもとに、ろう者により分かりやすい手話に変換し伝えます。その方がネイティブに話の内容が伝わるそうです。ご存じの方もいらっしゃると思いますが、東京オリンピックの閉会式でろう通訳者が通訳し、話題になりました。
通訳ができるまで・・は無理ですが、少しでも手話が出来たらこのご時世、食事中でも会話を楽しむことができるかもしれませんね。


参考:NHK Eテレ「みんなの手話」