第39回 バイクはアンチエイジング? 

<第38回> 2020年6月12日 三木俊部門長

 バイクの運転は気持ちイイですよねー!私は16歳の時に中型二輪(現在の普通二輪)の免許を取得、その後、1000ccのバイクに乗るために大型二輪の免許を取得しました。16歳から今までに8台のバイクに巡り会い、現在は4台のバイクを所有しています。ただのコレクターかもしれませんが、4台共に整備は完璧でいつでも出動可能な状態です。

 こんなバイクに関する調査があります「一生バイクに乗る人生か、一生乗らないかは30歳で決まる」という報告です(ヤマハ発動機LMW部)。二輪免許所有者に「何歳の時に二輪免許を取得したか」というアンケートを行った結果、約50%が10代に、約30%が20代の内に取得しています。一方で30代以降に免許を取った人は少数で、これは年齢を重ねると公私共に忙しくなり教習所へ通う時間が無くなる事や、新しい物事への挑戦が億劫になってしまうからかと考えられています。つまり30歳までに二輪免許を取らない人というのは一生バイクに乗らない可能性が非常に高いという結果です。また、JAMA(日本自動車工業会)が約5000人のバイク乗りへ行った調査によると、バイクを購入して実際に乗るようになった時の満足度は乗る前の満足度を10%以上も上回ることや、「買ってよかった」と答えた人は88.5%とかなり高い結果であり、「これからもバイクに乗り続けたいか?」という調査では約93%が「乗り続けたい・もしくはまだ乗る」という結果でバイクは非常に満足度の高い乗り物ということです。

 2009年3月 二輪車乗車と脳の活性化の関係について発表されました。ヤマハ発動機株式会社と東北大学加齢医学研究所・川島隆太研究室で「二輪車乗車と脳の活性化の関係」についての研究を行ったそうです。この研究結果により、二輪車乗車と脳の活性化には以下の関係があることが証明されました。
1)二輪車を乗車することにより、運転者の脳が活性化されること(特にMTバイク)
2)現役ライダーとブランクのあるライダーとでは、脳の使い方や活性化に違いが生じること(現役ライダーは論理的に情報を処理し集中して運転している)
3)日常生活に二輪車乗車を取り入れることにより、様々な脳認知機能が向上し、さらにメンタルヘルスにおいてもストレスの軽減や脳と心の健康にポジティブな影響を与えること
バイクの運転で活性化し鍛えられる脳は前頭前野であり、特に向上したのが認知機能「記憶力・思考力・判断力」の部分が向上しているようです。更にプラスαの影響として「ストレス発散・体調の改善・ミスの減少」といった効果も実証済みです。
また、バイクに乗ってる人は乗ってない人に比べて妙に若々しいと言われています。バイク乗りで比較的若々しい人が多いのはこういった科学的根拠に基づく所から来ていると考えられています。将来待ち構えている認知症の予防やうつ病の予防、アンチエイジングのためにもバイクに乗り続けることは有用かもしれません。

 最後に、バイクは危ない乗り物と思っている方も多いですが、道路交通法を守り安全に運転すれば、これほど気持ち良く風を感じる乗り物はありません。私はこれからもストレス発散&アンチエイジングのためにバイクに乗り続け、脳を活性化したいと思います・・・安全運転で!

MT:マニュアルトランスミッション、AT:オートマチックトランスミッション

「一生バイクに乗る人生か、一生乗らないかは30歳で決まる」(ヤマハ発動機LMW部)https://bike-lineage.org/etc/bike-trivia/motorcycle_debut.html
JAMA(日本自動車工業会)2015年度二輪車市場動向調査http://release.jama.or.jp/sys/news/detail.pl?item_id=1800
二輪車乗車と脳の活性化の関係についての研究https://global.yamaha-motor.com/jp/news/2009/0304/research.html
https://bike-lineage.org/etc/bike-trivia/mental_age.html