第32回 幸せホルモンって!?

<第32回> 2019年11月8日 R

 「セロトニン」は脳内の神経伝達物質の1つです。興奮した時に分泌される「ノルアドレナリン」や「ドーパミン」の働きを抑え、気持ちを安定させてくれることから「幸せホルモン」とも呼ばれています。セロトニンには、以下のような働きがあります。

・ストレスに強くなる
ストレスにさらされた時の緊張や興奮状態は、ノルアドレナリンの働きによるもの。
セロトニンはノルアドレナリンの働きを抑えるため、ストレスに強くなります。

・体調が良くなる
セロトニンには鎮痛作用があるため、はっきりとした原因のない頭痛や関節痛などの症状を抑える効果があります。

・よく眠れるようになる
セロトニンは、睡眠ホルモン「メラトニン」の原料になります。
日中にしっかりとセロトニンが活性化していると、夜ぐっすりと眠ることができます。

・幸せを感じやすくなる
セロトニンは不安やイライラを抑え、精神状態を安定させてくれます。
幸福感や満足感を感じやすくなり、食べ過ぎやアルコールへの依存が自然と抑えられます。


 健康や美容に良いこといっぱいのセロトニンは、生活習慣の乱れなどによって不足してしまうこともあります。
 セロトニンが不足すると、疲れやすくイライラしやすくなり、体調不良にも陥りがちです。セロトニンを増やすためには、以下のようなことを意識してみましょう。

・規則正しい生活リズムを作る
セロトニンは日中に分泌されやすく、日没後は分泌が少なくなります。
できるだけ早寝早起きの規則正しい生活を心がけることでセロトニンを増やすことにつながります。

・寝起きに日光を浴びる
朝、太陽の光を浴びることで、体内時計がリセットされてセロトニンの分泌が始まります。睡眠に導く「メラトニン」は、日光を浴びてから14~16時間後に分泌されるため、起きてすぐに日光を浴びることで、夜の寝つきも良くなります。

・リズミカルな運動を行う
ウォーキングやスクワットなど、一定のリズムで行う運動には、セロトニンの分泌を
高める効果があると言われています。

幸せホルモンの力を借りてストレスフリー目指して頑張りましょう!!